「膝が痛くて思い切り走れない」「治療を続けているのに半年以上良くならない」「試合が近いのに、サポーターをしても動けない」
――スポーツを続ける学生にとって、長引く膝の痛みは大きな悩みです。
今回ご紹介するのは、ソフトテニスに取り組む10代女子選手の症例です。膝蓋靱帯炎と診断され、半年以上整骨院へ通院していましたが、練習を続けながらの治療ということもあり、なかなか改善しませんでした。有痛性外脛骨やシンスプリントの症状もあり、気づいた頃には複数の場所に痛みを抱えていたそうです。
「どうにか明日の試合に出たい」という希望があり、たいよう整骨院へ来院されました。
来院時の状態
来院時は膝の痛みが強く、サポーターを着けても十分に動けない状態でした。ソフトテニスではダッシュ、ストップ、切り返し、踏み込みなどを繰り返すため、膝や太ももには大きな負担がかかります。
まず膝だけにとらわれず、どの動作で痛むのか、関節の可動域、太ももや下腿の筋肉・筋膜の状態まで確認しました。
当院で確認したこと
膝蓋靱帯炎と診断されていても、痛みが出ている場所だけに原因があるとは限りません。同じ膝周辺の痛みでも、成長期のスポーツ選手ではオスグッドなどとの鑑別も必要です。また、太ももの筋肉や筋膜の強い緊張によって膝へ負担が集中している場合もあります。
今回特に目立ったのが、太もも前面の筋肉の強い緊張と筋膜の癒着でした。まず通常の手技で筋肉を緩めると、可動域には少し変化がみられたものの、膝の痛みには大きな変化がありませんでした。
そこで、筋肉だけではなく筋膜へのアプローチが必要と判断しました。
施術内容と経過
太もも前面を中心に筋膜リリースを行ったところ、その場で膝の痛みが約9割軽減しました。筋膜の状態が強く悪化していたため施術時には多少痛みもありましたが、状態を確認しながら刺激量を調整して進めました。
その後も筋膜の癒着を改善する施術を3回ほど継続した結果、膝に出ていた痛みはほとんど感じない状態まで改善しました。
今回のポイントは、膝が痛いからといって膝だけを施術しなかったことです。実際に大きく影響していたのは太もも前面であり、原因と考えられる部分へ適切にアプローチすることで変化につながりました。
スポーツによる膝痛でお悩みの学生・保護者の方へ
スポーツ障害では「どこが痛いか」だけでなく、「なぜそこへ負担が集中しているのか」を確認することが重要です。今回は膝の症状が改善しましたが、有痛性外脛骨やシンスプリントもあったため、再び膝へ負担が集中しないよう、その後は足全体の状態も確認していきました。
こんな方にもおすすめです
こんな方におすすめ!・膝蓋靱帯炎やジャンパー膝と診断された方
・半年以上スポーツによる膝痛が続いている方
・サポーターをしても練習や試合がつらい方
・シンスプリントなど複数の痛みがある方
・大会を目指しながら身体のケアも続けたい方
同じ膝蓋靱帯炎という診断でも、痛みの原因や身体の状態は選手によって異なります。痛む場所だけで判断せず、動作や筋肉、筋膜まで確認し、自分に合った施術を選ぶことが改善への第一歩です。スポーツによる膝の痛みでお困りの方は、たいよう整骨院へご相談ください。