「痛み止めを飲んでも効かない」
「膝が曲がらず、しゃがむこともできない」
「このまま仕事ができなくなるのでは…」
――今回は、そんな状態まで悪化した右膝痛の症例です。
ご紹介するのは60代半ばの男性。もともと病院や整骨院へ通うことが苦手で、多少の痛みなら我慢してしまう方でした。右膝の痛みも半年以上前からありましたが、湿布や痛み止めで様子を見ながら仕事を続けていました。
最初は薬を飲むと楽になっていましたが、徐々に服用する回数が増え、最終的には痛み止めを飲んでも効かないほどの激痛に。仕事にも支障が出て、歩くことさえ難しくなり、奥様と一緒に来院されました。
来院時の状態
来院時は右足を引きずるように歩いていました。しゃがむことはできず、玄関で靴を脱いでしまうような動作も困難。階段も左右交互に上ることが難しく、膝は30度も曲げられないほど強く制限されていました。
若干の腫れはありましたが、熱感や目立った変形はありませんでした。
当院で確認したこと
膝周囲には強い筋肉の張りがありましたが、それだけではなく、膝のお皿の動きが非常に硬く、膝関節の動きやバランスにも乱れがみられました。
患者さんには、ふすまと敷居を例に説明しました。ふすまも敷居に沿っていればスムーズに動きますが、動きがうまくかみ合わなければ動かしにくくなります。もちろん膝が実際に外れているという意味ではありませんが、関節も本来の動きが崩れることで曲げ伸ばしがしにくくなる場合があります。
膝は曲げ伸ばしには強い一方、横方向などから加わる力には負担を受けやすい構造です。長年の仕事や身体の使い方なども含め、現在の状態を確認しました。
施術内容と経過
ご本人の希望は「何回も通うより、とにかく動けるようにしてほしい」というものでした。そのため今回は、筋肉を緩めたうえで、お皿と膝関節の動きを中心にしっかり調整しました。
すると初回の施術後には、体重をかけても痛みがほとんど気にならず、できなかったしゃがむ動作もできる状態まで大きく改善しました。
症状が強く施術時間も必要だったため、初回の費用は自費で約5,000円でした。その後は奥様を通して経過を確認しましたが、痛みは出ておらず、ご本人の希望もあったため1回で施術終了となりました。
痛み止めでも改善しない膝痛でお悩みの方へ
今回のように強い症状でも、身体の状態によっては少ない回数で大きく変化するケースがあります。ただし、すべての膝痛が1回で改善するわけではありません。
大切なのは「膝が痛い」という情報だけで判断せず、筋肉、お皿、関節の動きなどを確認し、その方に必要な施術を選ぶことです。
こんな方にもおすすめ!・痛み止めを飲んでも膝がつらい方
・足を引きずるほど膝が痛む方
・しゃがむ、階段などの日常動作が難しい方
・仕事を休めず膝痛を我慢している方
同じ膝痛でも、原因や身体の状態は一人ひとり異なります。「ここまで悪くなったら無理」と諦める前に、現在の状態を確認し、自分に合った施術を選ぶことが改善への第一歩です。