「軟骨がすり減っている」「少し変形している」「年齢もあるから仕方ない」
――そう言われ、長年の膝痛を諦めかけていませんか。
今回ご紹介するのは、右膝痛に悩まれていた80代前半の女性です。右膝には約20年前から少しずつ痛みがあり、約10年間は整形外科や整骨院で電気、マッサージ、ウォーターベッドなどさまざまな施術を受けてきました。現状維持できる時期もありましたが、徐々に症状は強くなり、「年齢とともに仕方ないのかな」と思うようになっていました。
70歳を過ぎてからの10年間は、徐々に日常生活にも支障が出るようになりました。病院では軟骨のすり減りや若干の変形を指摘され、セカンドオピニオンでも年齢による影響について説明を受けていました。
来院時の状態
階段、立ち上がり、しゃがむ動作など、右膝に体重をかける動作が特につらく、左脚でかばう状態でした。足を引きずるように歩き、階段を下りる時は一段ずつゆっくり。上る時も身体を半身にし、左脚を中心に体重を支えていました。
車をお持ちではありませんでしたが、「どうにかしたい」という思いから、同じく膝痛に悩む知人の協力で片道約30分かけて通院されました。
当院で確認したこと
筋肉の状態に加えて、膝関節の動きを確認すると、関節の動きのバランスに大きな崩れがみられました。そこで筋肉と関節の調整を行い、特に膝関節がスムーズに動ける状態をつくることを重視しました。
初回から痛みは6〜7割ほど軽減し、大きく戻ることもなく順調に改善。最初の1週間は1日おきに3回施術し、圧痛や関節可動域など身体の状態は大きく改善しました。
痛みが残った理由と、その後の経過
一方で、身体の状態が改善しているにもかかわらず、ご本人が動かすと「まだ痛い」と感じる場面が残りました。長期間痛みが続いた場合、身体の状態だけでなく「この動きは痛い」と脳が覚えてしまっているがことがあります。
そこで4回目以降は、どの動作なら痛くないのか、どこまでなら安全に動かせるのか、痛みの程度はどう変化しているのかを一つずつ確認。実際にできている動作を繰り返し確認しながら、「ここまで動かしても大丈夫」という感覚を少しずつ取り戻していきました。
約2週間かけてこの確認を続け、合計約3週間で痛みはほぼ気にならない状態へ。その後は2週間に1回へ減らし、約1か月後には月1回程度のメンテナンスへ移行しました。趣味などで活動量が増えた時には、一時的に週1回〜2週間に1回へ調整しています。
長年の膝痛でお悩みの方へ
変形した骨やすり減った軟骨そのものを施術で元に戻すことはできません。しかし、長年痛いから、年齢だからといって、痛みに関係する要因がそれだけとは限りません。
こんな方にもおすすめです
- 何年も膝の治療を続けている方
- 軟骨のすり減りや変形を指摘された方
- 階段や立ち上がりで膝が痛む方
- 「年齢だから」と諦めかけている方
同じ膝痛でも状態や必要な施術は一人ひとり違います。「もう変わらない」と決める前に、今の身体を改めて確認することが改善への第一歩です。