「軟骨がすり減っているから仕方ない」 「変形性膝関節症と言われ、このまま歩けなくなるのでは…」
――そんな不安を抱えている方も少なくありません。
今回ご紹介するのは、長年よく身体を動かし、作業も多くされてきた70代男性です。60代半ば頃から右膝が痛み始め、徐々に足を引きずる、体重を支えにくい、深くしゃがめない、力が入りにくいといった症状が強くなっていきました。
来院時の状態
整形外科を受診し、変形性膝関節症や軟骨のすり減りを指摘されていました。病院で状態を調べてもらうことは大切ですが、ご本人が一番困っていたのは「今ある痛みを何とかしたい」ということでした。
来院時は右膝の腫れが強く、変形もみられ、膝を曲げる動きや体重をかける動作にも制限がありました。そこで「変形した骨そのものを元に戻すことはできませんが、変形があるから痛みも変わらないとは限りません」と説明し、施術を開始しました。
当院で確認したこと
右膝は筋肉の強い張りに加え、関節の動きやバランスにも大きな乱れがありました。また、長期間かばって動いていたため、反対側の左脚や腰にも負担がかかっていました。
週1回の通院が可能だったため、右膝は症状改善を目的に施術し、左脚と腰はこれ以上負担が増えないよう予防も含めて整える方針にしました。
施術内容と経過
まず両脚から腰まで筋肉を丁寧に緩め、特に右膝周囲の筋肉を調整。そのうえで、長期間の身体の使い方によって癖づいていた膝関節の動きやバランスを整えていきました。
初回から痛みは大きく軽減しましたが、1週間空くとある程度戻る状態でした。それでも2~3回目頃には全体として5~6割ほど改善。ただ、動けるようになったことで作業量が増え、その後2回ほど症状が停滞しました。
そこで改めて「痛みが落ち着き、身体が安定するまでは少し活動量を抑えましょう」と説明。施術だけに頼るのではなく、ご本人にも生活の中で協力していただきながら進めました。その後さらに3回ほどで痛みは約9割軽減し、最終的には計10回ほどで状態が安定しました。費用は1回3,000円台でした。
その後は月1回程度のメンテナンスへ移行。痛みが落ち着き、ご自身で身体を管理していきたいとの希望もあり、最終的に卒業となりました。
「変形しているから」と膝痛を諦めている方へ
レントゲンで軟骨のすり減りや変形を指摘されても、それだけで現在の痛みのすべてが決まるわけではありません。筋肉の緊張、関節の動き、かばい方、日常の活動量など、複数の要因が関係している場合があります。
今回も大切だったのは、施術だけではなく「動きすぎない」というご本人の協力でした。良くなってきた時ほど無理をせず、身体が負荷に耐えられる状態まで整えることも重要です。
こんな方にもおすすめです・変形性膝関節症や軟骨のすり減りを指摘された方
・歩くと膝が痛く、足を引きずってしまう方
・しゃがめない、膝に力が入りにくい方
・「年齢や変形だから仕方ない」と諦めかけている方
同じ変形性膝関節症でも、痛みに関係する原因や身体の状態は一人ひとり異なります。変形だけで判断せず、現在の筋肉や関節、身体の使い方まで確認し、自分に合った施術を選ぶことが改善への第一歩です。